資格

助手「あれ？博士珍しいですね。今日はネクタイなんてしちゃって、誰に謝罪するんですか？」

博士「アホかっ！誰に謝罪するんじゃ。お前が地球に謝れ！」

助手「今日の博士のスケジュールは、あぁ会議ですか」

博士「そうじゃ。今どうやって起きてるふりをするか考えておる」

助手「まぶたに目を書き入れましょうか？」

博士「この歳で、そんな幼稚な手は使わん」

助手「目を開けたまま眠れるんですか？」

博士「そんな特技はない」

助手「私は噛まずにカレーを食べれますけど」

博士「関係ないじゃろっ」

助手「そんなつまらないこと考えてないで、お昼ご飯の注文しませんか？」

博士「わしは昼は会食に誘われておる」

助手「快食？そんなうらやましい会があるんですか？ぼくも誘ってください」

博士「字が違うじゃろ、字がっ！、ところで、お前書道が得意だったな」

助手「三段です。自慢です。」

博士「まぁ、人間ひとつくらいは世の中の役に立つ力をもってるものじゃな。」

助手「けどお金にならないんですよね」

博士「なんでもお金に結び付けてはいかん。心が豊かならそれでよいじゃろ」

助手「心が豊かでも、空腹は耐えられません」

博士「もういい、今日の会議の案内として、この紙に○○定例会議と書いてくれ」

助手「お昼はカツカレーでお願いします。」

博士「早く書けっ！わしがトイレに言ってる間に書いておけよっ」

助手「・・・・（颯爽と筆をとり豪快に書く）・・・」

博士「（トイレから戻り）あれっ？いないな？」

博士「・・・・・・・あいつ、カツカレーって書きおった・・・」